春爛漫 平泉旅 - 中尊寺
春 色めく東北、今回は世界遺産 平泉を訪問。
末法の到来が恐れられた平安末期、100年にわたり栄華をきわめた奥州藤原氏 初代清衡が、現世における仏国土(浄土)を平泉の地に実現するために建立した中核寺院。今日も残る金色堂を除き、多くは火災による失われているものの、月見坂から本堂、金色堂に連なる道中を歩きながら往年の姿に思いを馳せる。
本堂の西側、静かな山道を少し歩いた先、覆堂の内部 金色堂へ歩を進める。 阿弥陀如来の治める極楽浄土を表現した仏堂 金色堂。一面の金箔に留まらず、蒔絵・当時としては極めて貴重な螺鈿細工が施された内装は圧巻。ただ綺麗なだけではなくところどころの見え隠れする傷み汚れがよい味をだしているように感じる(個人的はピカピカに復元された歴史的建造物はあまり好みではなく)。
中央の須弥壇の内部には、奥州藤原氏3代 清衡・基衡・秀衡のご遺体と、源頼朝に追われる滅亡に至った4代 泰衡の首級が眠る霊廟としても知られる。
内部は撮影禁止につき、定番のアングルから覆堂を写真におさめましょう。
合わせて昭和の解体修理時、現在の覆堂の建造に合わせて役目を終えた旧覆堂も見学。鎌倉幕府の命により長きにわたり金色堂を風雨から守ってきた歴史的建造物として、一見の価値あり。