2021 夏の日常 Part2 深大寺
落ち着くどころか、発散傾向にある情勢… とはいえお家時間ストレスも大きく、人の少ない早い時間にサクッと近場外出というテーマで、2年ぶりの深大寺へ。
さてバスを降りて最初に目にしたものは、木戸でふさがれた商店。かつてたくさんの参拝客や彼らに向けて団子や饅頭を販売する出店でにぎわっていた参道は鳴りを潜め、「感染症対策につき食べ歩き禁止」の文字がならぶ。人ごみを嫌い、静かに落ち着いて参拝と写真撮影できる環境を望んでいたはずの自分であっても、どこか寂しさを感じずにはいられない。 営業を続けている店舗の店先に並ぶ色とりどりの風鈴がそんな気分を少し持ち上げてくれる。
参拝を済ませた後、昼時まで少し時間があったので、境内をめぐりサルスベリの花にカメラを向ける。
本来であれば深大寺では、昨年10月に秘仏・元三大師像の特別開帳が予定されていたものの、昨今の事情で延期に。疫病退散のご利益でも知られる元三大師像を拝観する機会としてこの秋、東京国立博物館にて開催される特別展「最澄と天台宗のすべて」にて出開帳する運びとのこと。これは是非 拝みたいもの。
そうこうしているうちに良い時間となり、営業していた蕎麦屋へ。久しぶりの外食なのでちょっと贅沢を(+観光地プライスなので、結構なお値段に…)。食後に参道を見渡すと少し人は増え始めていたものの、活気にあふれたとはいいがたいもの。
寂しさ反面、このご時世に人があふれてしまうのも怖いという、複雑な感情を抱えながら、足早に帰路へ。 (目的を済ませたらさっさと帰るのもこのご時世ゆえ)