VAIO S11 + USB-C to HDMI US3C-DA/H レビュー

VAIO S11で使用するためのUSB-C HDMI変換として、I-O DATA US3C-DA/Hを購入してみたお話。 DisplayPort Alt Mode対応の製品を探した結果、これに行きつきました。

ことの発端はノートPC新調

久しぶりにガジェットネタを。先日、7年ぶりにノートPCを新調。軽くて小さくてパワフルなロマンのあるもの(?)を求めた結果、VAIO S11を選定しました。Intelの第7世代Coreプロセッサー(KabyLake)が発表され順次切り替わっていくであろう、このタイミングに第6世代(SkyLake)の製品を購入するという、年末年始の帰省に間に合わせたかったわけですわ。ぶっちゃけKabyLakeさん、SkyLakeとの差はそれほど大きくないよね、プロセスルールもアーキテクチャも同じだし(Sour Grapes)。

USB-C to HDMI

さてこのPC、今時珍しく(?)HDMI端子がついていません。買う前から知っていたことだし、USB-C端子があるのでそこから変換すれば問題ない、と思っていました。が、実際に調べてみると、変換ケーブル使ってHDMI出力すると映像が乱れたり、音声が途切れたりするという事象が頻発しているらしい。某密林さんで”USB-C HDMI”と検索して出てくるもののレビュー欄にはそんな書き込みが結構目立つ。これは想定外…どうしよう…

いろいろ調べ進めてみると、なるほど理由が分かった気がする。どうやら巷に出回っているUSB-C to HDMI変換ケーブルには2つのタイプのものがあるらしい。1つはPC内で映像信号を圧縮・変換したものをUSB信号に乗せ、ケーブルの出力側で再度映像信号に変換しているもの。もう1つが、PC側からの映像信号を直接 USBインターフェースに乗せて出力しているもの。トラブルが頻発しているものはどうやら前者のタイプ、USB-C以前から存在するUSB to HDMIケーブル類と近い仕組みを活用したもの。後者は、DisplayPort Alt Modeと 呼ばれる仕組みを用いた、USB-Cの特性をフルに生かしたもの。故に高品質な映像転送を可能にしている、と推測。つまり、DisplayPort Alt Mode対応を謳っている製品であれば、満足できるはず。

DisplayPort Alt Mode対応って少ない…

というわけで、探してみたのですが、USB-C自体まだ黎明期ということもあり、そもそもUSB-C to HDMI変換ケーブルの類が少ない。そしてDisplayPort Alt Mode対応の記載があるものはさらに少なく、1つしか見つけられなかった。今回購入したのは、I-O DATAのUS3C-DA/H。ちょっと価格がお高くてサイズ大きいけれど、仕方がない。

実際に使ってみたところ、何ら問題なし。映像もそこそこきれいで、音声が途切れることも遅れることも、今のところ発生せず。フルHDの拡張ディスプレイとして快適に使用できています。この製品特有なのか、USB-Cそのものの仕様なのか、ちょっと差し込みが固いのが気になりますが… すぐ慣れるでしょう。とりあえず、めでたし、めでたし。

DisplayPort Alt Modeの注意点

高品質な映像転送を可能にするDisplayPort Alt Modeですが、1点注意点。PC等の映像出力側の対応が必要とのこと。USB-C端子を持つ最近のPCであれば大体は対応しているみたいだが、USB-C端子を持つスマートフォン・タブレットでは使えない場合が多いとも。念のため注意が必要。

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